以下ネタバレありますのでご注意ください。
キャラクター
若くして頭角を現し大陸制覇の野望を抱く武将。黄巾賊を追う内に猫族の隠れ里を見つけこれを利用しようと試みる。己の野望のためには手段を問わない冷徹さを持ち、自分を慕う臣下にすら心を開こうとしない。
出典:十三支演義 偃月三国伝1・2 for Nintendo Switch
曹操ルート感想
ねっとり執着ヤンデレ系でした!楽しかった!
まさか曹操も猫族と人間の混血だったとは思いませんでした。よく見れば耳が見えないような髪型になってますね。気付かなかったです。(たぶん私が鈍感なだけ)
序盤から気に入られてしまい「必ず私のものにしてやる」と言われるし、ことあるごとに「私の下に来い」と言われるし、執着心全開でしたね。
関羽は兗州に間者として半年間住むことになり、曹操の身の回りのお世話をするのですが、戦も無く穏やかな生活の中段々と二人の心がほぐれていく過程がとてもよかったです。
夏侯惇・夏侯淵コンビに絡まれたら庇ってくれるし、曹操が関羽に呆れてる声もどこか優しく感じるような…でも関羽がお礼言えば「自分の部下の成長のため注意したに過ぎない。お前に感謝されるいわれはない。」って典型的ツンデレでした。
しかしそんなツンデレ曹操様も、父・曹嵩を殺してしまい様子が一変してしまいます。
「近頃の私はどうかしていた。邪魔者を排し、歯向かうものを潰し、手段を問わずここまでやってきたのだ。これからもそうだ。そうせねばならぬ。」ですって!関羽にも態度が変わっちゃうし、急な闇落ち感に戸惑ってしまいましたw
徐州を救うために、そして曹操の悲しそうな顔を見て放っておけない関羽は再び兗州に行き、今度は武将として曹操軍に入ります。
何を求めているのかわからないが、とにかく大陸全部を手に入れると言う曹操に、国以外の物で満足できるものを関羽は探すことになります。
ここで国の代わりになるもの、もらった美味しいお茶持っていこう!ってなる関羽に“え?お茶で満足はしないんじゃないかな…?”って私は思ったけど、その平和な思考が関羽の可愛いところです。
兵士にもらったお茶を美味しいと言う関羽に、もっとうまい茶を飲ませてやると言う曹操、そんな可愛い嫉妬もするの…?
関羽が中庭にいないと探しに来るし、父親を殺してから眠れなくなったのに関羽の傍だと熟睡できるし、関羽の膝枕で耳触ってきてちゅってしてくるし…!曹操の属性忙しいですw
猫族がいる徐州が呂布に攻められていることを知った関羽は、曹操に援軍を頼みます。
曹操は援軍を出し徐州を手に入れると、縛り付けていたものが無くなった関羽は猫族のところへ帰ってしまうと思っています。どうしても行かせたくない曹操は、援軍を出してやる代わりに何があろうとも傍にいて我が覇道を最後まで見届けろと言います。それを覇道のための駒に過ぎないと思ってしまう関羽と、何かで縛らなければ傍にいてくれないと思っている曹操がすれ違っててもどかしいです。
曹操は関羽が仲間のことを思うと、自分の下を去ってしまうのではないか、大事なものが奪われてしまうのではないかと不安になってしまいます。関羽に将としてではなく、普通に傍にいてもらいたい、本当に欲しかったものは、関羽のようなぬくもりだったのかもしれないと言います。
その言葉を聞いて嬉しいと思う関羽は、戦うためではなく曹操を支えるために傍にいたいのだと自分の気持ちに気付きます。
徐州に入る前日に、すれ違っていた二人の誤解が解けてよかったなぁと思ったのも束の間…
関羽が混血であることを知った曹操の様子がまた一変…「十三支と一緒にいたのが誤りで、私と共にいることを選んだのは必然だった。なのになぜ今私の手を振り払い、十三支の下に向かっているのだ!」とまた病んでしまいます。本当曹操の情緒忙しい!w
そこからは軟禁状態になるし、二人きりの祝言あげようとするし、睡眠薬飲ませてくるし、逃げる関羽を50万の兵力で全力で追いかけてくるし…病みのオンパレード!楽しい!w
でも、自分が猫族の人間の混血であり、国を全て手に入れようといていたのは人間に復讐するためだったことを関羽に打ち明け、「ひとりのときは大丈夫だったが、私はお前を知ってしまった…もうひとりにはなれない」と自分の事だけを考えてほしいと願っている曹操は切なかったです。
祝言をあげるときも、曹操的には大好きな関羽が唯一の同胞だった!嬉しい!の思考が→「私とお前は生まれながらのつがいなのだ。子を生し、この血を絶やさず繋がなければならない」という発言になり、関羽には混血であればわたしでなくてもいいのでは?いつまで経ってもわたし自身を見てくれないの?と思われてしまいます。
曹操が不器用過ぎて泣けてきます。それもこれも父親のせいなのでしょうか…。
その後、関羽はボロボロの姿で袁紹軍に合流し、袁紹に曹操が混血であるという秘密を知られてしまいます。
袁紹は、関羽に毒を飲ませ、曹操を話し合いに呼び出し、全員の前で曹操の秘密をばらします。
関羽に飲ませた毒の解毒剤をダシにして、趙雲まで使い無抵抗な曹操を痛めつけます。最後に剣を突き刺せと関羽に命令するのですが、曹操は刺せない関羽の手を取って、自分に剣を突き刺します。
私はお前の死に耐える自信がない。どうせおまえが手に入らないなら、生きていても仕方がない。自分に縛り付けてすまなかったと言い、関羽に解毒剤を飲ませます。そして初めて誰かを愛し、愛しいと思った娘が自分と同じ混血だった、混血と知る前から関羽のことを愛していたと告白します。
曹操は生まれて初めて愛されて、本当に欲しかったものを手に入れることができました。
曹操様、病みも深いけど、愛も深いです…!
最後は猫族も曹操の国に住むことになったし、平和で幸せそうな暮らしができていそうでよかったです。
そして曹操に対する関羽の包容力がすごいと思いました。まるで母親のようで、曹操が大きな子供に見えますw親の愛情を知らない曹操にはこういうとことにも惹かれたのでしょうか。
BAD ENDは関羽が睡眠薬を飲まされ逃げる途中、薬が効いてきてしまい意識を失います。目を覚ますと曹操がいて、皆殺ししたことを知らされ再び軟禁ENDです。
関羽の虚ろな目&妊娠で病み要素マシマシ。曹操が父親と同じことをしちゃってて、それが正しいと思っているのが辛いですね。
子供の名前を好きにつけていいと言われて「…ゅうび…」と言うのが切ないし「はああぁぁ~~~」ってなりました…。