※以下ネタバレ含みます!ご注意下さい!※
キャラクター
纏う金糸の陰で希望を燻らせている王子様
「私でよければいくらでも寄り掛かってもらって構わないよ」
石油の国の第十二王子。
兄は沢山いるが一番優秀な子供ということで、次の王になる。
だが、兄や兄の母たちの激しい嫉妬から王位を蹴落とされた。
その後、世界各地を放浪して歩いている中、【Liar Princess Cruise】に旅行に来た。
出典:MoneyParasite~嘘つきな女~公式サイトCHARACTERアミル=サイード
感想
ネタバレ注意
ジェレミア、楓真と続いて三人目のアミルさん。
今までの二人に比べて、急に重めのシナリオでした。
彼の母親は12番目の妃で、王が初めて愛した女性でした。
しかし周りに妬まれていたため、アミルと彼の母は冷遇を受けていました。
ある日、彼の母は紫のバラをアミルに差し出し「貴女は私の『誇り』」「貴女ならきっと、立派な王様になれる…」と言い、自殺してしまいます。
(紫のバラの花言葉は「誇り」「気品」「尊敬」で、高貴な人が身に着ける色なんだそう。)
そんな母親との思い出のピアノの曲を十萌に「魔法の様」と褒めてもらい、十萌が家族を大切にしている姿を見てアミルは彼女に好感を持っていきます。
そして両親と同じように自分も運命の人を見つけたくて、十萌が運命の人なのかもしれないと思ったようです。
しかし十萌は、彼を騙してお金を奪おうとしている後ろめたさがあり、アミルの事を運命の人だと素直に想うことが出来ません。
毎度毎度キツネのミッションのせいで、十萌の気持ちにブレーキがかかってしまいますね。
なのにキツネは「彼の本当の『運命の相手』になってみせてよ」って軽く言ってくるし、相変わらず性格悪いね!
アミルは多額のお金を使ってしまいたいと思っているようですが、その理由もまた重いものでした。
アミルは国のため民のために尽力を尽くし、彼の父である王は王の証である指輪をアミルに託し亡くなります。
それをよく思わない第一王子の陰謀で、アミルは指輪を放棄するよう仕向けられました。
目の前で部下を傷つけられ、手切れ金的なお金を渡されたアミルは王宮を追い出されます。
残される民たちを想い、第一王子たちから少しでも多くお金を奪ってやらなくてはととっさに思うアミルは機転がきいていて頭が良いですね。
その持ち前の頭の良さと器用さで、十萌も自由になることが出来ました。
それにしても、彼の生い立ちや国を追われた出来事のせいでアミルはどことなく影があり、その憂い顔に色気を感じちゃいます。
ロマンスエンドでは、アミルの国で起こっていたクーデターが無事に終わり、王になるアミルと家族になった十萌は王妃になります。
突然の王妃!十萌が王妃で大丈夫なんか…?なんていらない心配をしてしまいましたが、アミルにとって運命の相手を見つけることが出来たので、めでたしめでたしです。
マジックエンドでは、落ちてきた照明から十萌をかばったアミルが記憶喪失になってしまいます。
彼が記憶を取り戻してしまったら別れが待っているので十萌は思い出して欲しくなく、記憶を取り戻そうとしないまま結婚式を挙げます。
アミルの国で暮らす2人。
アミルはオアシスを見ると記憶を取り戻したようで、その様子を見た十萌ももしかしたら…と感じ取りますが、お互い見て見ぬふり。
過去を忘れて今この瞬間一緒にいられればいいという二人の刹那的な生き方と、自分の欲求に抗えない感じがいいですね。
出会った頃は「何でもしてあげると言ってはいけない」と言っていたアミルが「『何でも』してあげたいんだ…」と言っているのも面白かったです。
バッドエンドは、国に連れて行かれたアミルの帰りを、彼の客室で十萌がずっと待つエンド。
飲まず食わずでただひたすらに、彼の帰りを待ちます。
アミルの遺品だけが帰ってきてもそれを信じたくない十萌は、幻覚を見ながら幸せそうな笑顔を見せます。
なんとバッドエンドにスチル付き。
ダークな雰囲気のとっても好みのバッドエンドでした!
↓ポチッと応援してくださると嬉しいです💕
にほんブログ村