キャラクター
マティス・クロード(CV天﨑滉平)
富裕区に暮らす少年。読書が好きで、部屋の中は本で溢れている。
気弱で人見知りが激しく、人と目を合わせることが苦手で上手く会話がかみ合わない時がある。
敬愛していた兄を《死刑執行人(ブロー)》に殺され、復讐のために犯人を捜している。
年齢:17歳
職業:クロード家当主
出典:終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-公式サイト
感想
※ネタバレ注意※
死んだはずの死刑執行人が再び現れ、マティスの人格が変わってしまい失踪したところからスタートです。
失踪後、屋敷に戻ってきたマティスはセレスに向かってナイフを突きつけたり、マティスが書いた小説を切り裂いたりして、以前の優しいマティスではありませんでした。
2人の思い出の小説が…人格が変わってるとはいえ、マティス自身の手で切り刻まれるのは悲しい…
その後マティスがまた失踪し、自警団組と捜索。
見つけたマティスから相変わらず敵意を向けられますが、彼のことを放っておけないセレスは復讐の手伝いをして行動を共にすることになりました。
マティスは攻撃的でぶっきらぼうな人格でもセレスを受け入れてくれくれました。
しかし以前のマティスのように、小説の話もできなければ笑顔も向けてくれないことがセレスはただただ寂しく感じていました。
でもベッドをセレスに使わせてくれようとしたり、強く突き放すことなく受け入れてくれた姿を見ると、この人格にも優しいところがあるのかな〜って思いました。
余談だけど、この人格の時のマティスの目つきがとても好きです♡
次の日起きると、マティスは少しけだるげでまた少し違う人格になっていました。
2人で酒場へ情報収集します。
月が隠れる夜の海に行き、花を詰めた瓶を星にかざすと、男が小さな船に乗せてこの国から連れ出してくれる という配達人の噂を聞きました。
配達人って、前作でマティスが配達人になってるBADありましたよね??
カミーユの研究のために娼婦を攫ってたんですよね…
そんな怪しげな噂を確かめるためにセレスが囮になることになりました。
その日の晩、寝てる時のマティスの寝言
「……僕の。世界で一番……大切な……大好きな、人」
「また、一緒に……小説、書きましょうね……」
これは元のマティスの人格かな??
こんな可愛い寝言言われたら!愛おしいね…傍にいたいって思うのはあたりまえだよね!
翌日の夜、囮作戦決行。
そこへ現れたのはカプシーヌでした。
みんなカプシーヌが怪しいって何故思わない!?!?笑
ジャンも(最初から思ってたけど)シレッとみんなの輪の中にいる感じ、狡猾な男だよ…。
作戦中、セレスが怖くても頑張れたのはマティスがすぐに来てくれると信じていたから。
マティスのことを信じてしっかり自分の仕事をしたセレスに、彼なりにお礼の言葉言ってくれました。
次の日もまたマティスは違う人格。ちょっとドライな感じかな?
冷たい性格であってもセレスが直した小説を熱心に読み、セレスが語る小説の続きを夢中で聞く姿は以前のマティスを彷彿とさせます。
どんな人格でもマティスはマティス。
以前のマティスに戻って欲しいとも思いますが、セレスは【今】のマティスを否定することもしたくありません。
セレスはどのマティスも大切に思ってるし、マティスはマティスでどの人格になってもセレスのことが気になるようです。
配達人の正体がシアンにバレそうになり焦るジャンの元にカプシーヌが…
やっぱり非人道的なことを考えるのはこの男なんですね😇
すごく嫌な予感がする…と思ったら案の定!マティスが配達人の記憶をダウンロードされ、噂の配達人に仕立てあげられました。
路地裏で配達人マティスの犯行現場を見つける瞬間では、(やめて…やめて…😭😭😭)と思いながら読んでいました( ;꒳; )(それでも気になって止まらないAボタン)
マティスが道具のように使われていてすごく辛かったです…。
配達人はとても猟奇的な性格で、女の腹を裂き【花】を取り出すことに悦びを感じています。
セレスのことを見て『捌きがいがありそう』と言います。
もう彼がやってしまった事は後戻り出来ないし、BADでは躊躇いなくセレスのこと殺すし…。
まさかあの可愛いマティスにここまでやらせるとは…終ヴィル恐ろしい…。
ジャンが本性を見せ、セレスは屋敷の地下の実験室に連れ去られてしまいます。
セレスを刺した血の匂いでマティスが元の人格に戻っちゃうのもエグい展開だなって思います😇
人格が戻ってから知る、自らの罪の数々…
なにもこんな場面で戻らなくても…😭(それが終ヴィル)
そして今後は配達人の人格で固定されてしまうという…
この2人はまたこの実験室に閉じ込められてしまうのか😇
「あなたを好きな自分を、失いたくない……!!」
「あなたと一緒にたくさんの物語を紡げる自分のままでいたい──!」
マティスの叫び声がつらい……悲しい……。
それでも全てのマティスを愛するセレスは彼の隣に居続けるし、マティスもどんな残酷な殺人鬼であってもセレスを愛していると誓います。
そしてとうとう配達人の人格で固定されてしまったマティスは、金色の君に再会できたことを喜び、大切なセレスを大切に殺すためにじっくりゆっくり傷つけていきます。
彼にとって殺す=愛すること。
他の愛の伝え方を知らない彼は悲しきモンスターですね…。
セレスを殺さないことで衝動が溜まっているマティスは、他の女を殺しに行こうとします。
《配達人の章》
セレスが止めるも効果なく、女性の殺人が止まらないマティス。
これ以上犠牲者を出さないためにも、セレスはカミーユと取引して外に出て、マティスを殺してでも止めようとします。
そして捨て身の殺し合い。
こんなに刺されまくっても配達人の愛を受け入れようとするセレスがすご過ぎました!
セレスの名前すら知らなかった配達人がセレスの名前を思い出し、マティス達の大切で愛おしいセレスのことが好きだからこそ殺したい。
ようやく彼の【愛】に光が灯り、彼が女性を殺すのはきっとこれが最後になるとセレスは確信します。
『彼の【愛】という名の狂気を、冥界に持っていけるのは……自惚れではなく、私だけ』
マティスだけじゃなくセレスも歪んでるなと感じましたが、これも愛だよなぁ……
最後の一撃を受けるかと思いましたが、駆けつけたアンクゥが銃でマティスを撃ちました。
マティスを手当しながらセレスは「マティスくんに何も知らないまま、死んでほしくない。一生に罪に向き合って。それでもたえられないなら──一緒に死にたいんです。」と言います。
こういう、死ぬ時は一緒だよ系私大好きなんですよね✨
1ヶ月後、マティスは捕えられ牢屋の中にいます。
自ら目を傷つけ配達人という存在を終わらせたマティスは、もう永遠に光を得ることも文字を読むことも出来ません。
目に包帯巻いてるマティス、なんか色っぽくないですか?
殺意じゃなくて言葉でセレスに愛してるを伝えたかったマティス。
どの人格もセレスのことを愛してるから、マティスが「僕ら」っていうのなんか好きですね。
カミーユは【マティス・クロード】の人格データを残し、ロザリーと共に姿を消しました。
このまま一生牢屋で暮らす人生ですが、マティスとセレスは2人で小説の続きを綴っていきます。
2人が周りから祝福されることはないけれど、命ある限り愛の言葉を贈り続けようと心に決めるのでした。
【配達人の章BAD】
マティスが実験室で目覚めると、目の前に肉塊となったセレスがありました。
マティスの元の人格をダウンロードしている間もお腹を裂くのに夢中だったなんて…むごいぜ……。
《囚われの章》
セレスは「殺す(愛す)なら私だけを殺して(愛して)ください」と言いマティスを止めます。
マティスは少しずつセレスを傷つけ、最後には極上の痛みで死なせてあげると言います。
こうして他の女性を犠牲にしないためにしたのかと思ったら、本気でマティスからの殺意(愛)すらも独占したいという気持ちからだったのにはビックリしました。
毎日切られて2日後には最上の死を与えると言われても、マティスの最後の女になれるならなんの憂いもないなんて…やっぱりセレスも歪んでるよ。歪んでても愛だけどね。
いざ宣言されていた当日になると、マティスの心には殺したい・殺したくないと相反する感情がありました。
しかし、セレスがその殺意を受け入れて独占したいと願ってくれるなら、その想いに応え殺す。
「キミを殺しても殺さなくても狂うのなら、最後に彼女の血と体温を感じながら狂いたい。」
ちょっと考え直してくれたのかなぁーなんて期待したけどそんなことないよね/(^o^)\
散々傷付けられ、最後の一撃…という所でセレスの走馬灯が過ぎり、マティスを1人残して逝くことが怖い、小説の続きを2人で紡げないことが怖いと感じ、もっと一緒にいたいと呟き涙を流します。
それを見たマティスは手が止まり涙も止まらなくなってしまいます。
他の人格のマティス達が止めてくれたんですね😭
どんな形でも最後まで【あなた】の傍にいたいってみんなが言ってるの??うぅ…泣ける(´;ω;`)
離れて死ぬのが怖いなら一緒に死ねばいいんだ、殺すんじゃなくて誰にも邪魔されない場所に連れてってくれるだけ…と言い、互いに胸を刺し合う結果に…
このスチルもまた不穏で悲しくて美しい✨最高でしたね😭✨
お互いの愛の言葉と、また一緒に小説を書く約束を交わし、最後の口付けをしながら共に逝きます。
それから半年、カミーユは蘇ったロザリーと共に生活していました。
マティスとセレスの写真を切り刻み風に飛ばし、来世でもう一度結ばれなという言葉はもしかしたら彼なりの弔いと家族愛なのかな。
彼も引くに引けない強い覚悟を持っていましたもんね。
【配達人の章BAD】
もう助からないのであれば最後にセレスを楽にしてあげようと、配達人ではなく【マティス・クロード】として最後のトドメを刺します。
捕まり死刑判決を受けたマティスはセレスの写真を見つめます。
マティスは元の人格であるような配達人のような…人格が安定しません。
しかし、死ねば冥界にいるセレスに会えるので絶望はありません。
それまでは写真の中にいるセレスと寄り添います。
会いに行くまでに小説の続きを考えておくよ。
途中のモノローグで「とある男の、勝利の物語だよ」ってあったんですけど、これはカミーユの物語ってことだったんでしょうか?
全体的にカミーユの思うままにされた感がありました。
ずっと猟奇的な展開だったのに、最後しっかり泣きましたね(´;ω;`)
もうずっとしんどかった…(好き)
あと天﨑さんの演技も幅がすごくて、本当に中の人同一人物!?ってなりました!
深い絶望と天﨑さんの演技に圧倒されたマティス√でした!
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