キャラクター
(CV土岐隼一)
・性格
どこか怯えていて他者との触れ合いを恐れている。
主人公にだけは積極的な姿勢で明るい表情を見せる。
たまに仄暗い面をのぞかせることも……。・噂話「引きずり鏡」
中央階段の1階と2階の踊り場、そこの壁に姿見がかけてあるでしょ?
あれに触ったらダメだよ。
鏡の中にいる幽霊に引きずられて、あの世に連れていかれちゃうから。
出典:9 R.I.P公式サイト
感想
※ネタバレ注意※
響は首に縄が付いていて死因・首つり自殺っぽいので、生前重そうな過去がありそうだなーって思ってたし、突然ヤンデレっぽいニヤーって顔をするので、とてもワクワクしてプレイしていました。
どこか諦め気味だったり、引きこもりがちで情緒不安定、恨み事を吐くときは生き生きとしている響が楽しいw
でもストーリーを進めていくと彼の可愛い顔がどんどん出てくるし、最初は子犬みたいだった彼が、幽霊だけど珠沙のために頑張って成長しようとしている姿が健気で応援したくなりました。
響は両親&進路のことも、自分の経験を踏まえて対等な立ち位置で考えてくれたり、泣き虫だけどいざとなったら守ってくれる強さもあるし、珠沙の幸せを第一に考えてくれる優しもあって…良い男です!
響が亡くなったのは1949年、両親が戦争で亡くなり孤児となり、親戚の家を転々として召使い同然の扱いを受けていました。
ある日、お使いの帰りに誘拐され、気付けば小さな部屋に閉じ込められていました。
周りには連れ去られた人々の叫び声が聞こえ、地獄の日々を過ごします。(ここの描写心が痛くなる…)
死にたくない。殺されたくない。極限状態に感覚は麻痺していき、殺されるくらいなら自分で死ねばいいんだという考えに至ります。
布団の布切れを編み、両親から与えてもらった愛情を思い出し、月神功への恨みを募らせ、両親へ思いが伝わるように笑顔を作りながら首を吊る響。
「忘れられない幸福のひと時。人生最良の選択による、最高の幕引き」という言葉に、なんとも言えない気持ちになりました…。
「生きたかった、死にたくなかった、生き抜いて幸せになりたかった。でもあの時はああしないとダメだった。ただ殺されるのは耐えられなかった」と思いを吐露する響に涙です。
この√では聖ヤさんが度々登場していたのですが、なんと鏡の世界を創って響に与えたのが聖ヤさんでした。
響は、自分を殺した(自殺)罪で地獄へ行きましたが、事情を鑑みてくれて割と軽い刑で済みました。
刑期を終えた後、情緒不安定な所がある響は他の幽霊と接触すると感情が刺激されて悪霊化する恐れがあるため、鏡の世界というひとりになれる場所を提供してくれたのです。
聖ヤさん、二人が相思相愛であることを指摘してきたり、魔よけの花びらくれたり、ナイスアシスト。
好きな人のことは密かに思い続ける…的なことを言っていて、めちゃくちゃ気になるキャラになりました。
珠沙は、響の心残りを解決するお手伝いをすることになりました。
初め聞かされていた響の心残りは幸せになることでしたが、本当は憎い月神功を殺すことでした。
月神功は現在地獄で罰を受けており、当分こちらの世界に戻ってくることはなく、響はその長い年月を鏡の世界で待っているつもりだったのです。
しかし、それでは珠沙が現世に帰ることができなくなってしまう…響は珠沙に嘘をつき、わざと突き放すようなこともします。
珠沙は脅されてもひるむことなく、自分から響にキスをして、彼の月神功に対する憎しみを知ります。
響のことがほっとけなくて、幸せにしてあげたくて、諦めないでグイグイいく珠沙がかっこいいですね。
そして地獄にいる月神功に会いに行くことに。
初めて会う月神功は、細身で気品のある大人の男性で、とても何人も子供を殺すような人には見えなくて、響を見た月神功は土下座して「申し訳ありません」と何度も謝ってきます。
・天エンド
戸惑って感情をどう吐き出せばいいか分からない響に代わって、珠沙が怒りをぶつけます。
自分の気持ちを分かってくれたことが嬉しい響。
響は新たな心残り(珠沙への強い思い)が出来てしまいました。
「珠沙さん…大好き。恋とか、愛とか…そういうんじゃない。彼女は──僕の全て」
「離れたくない。帰したくない。永遠に傍にいてほしい…」僕のことなんて気にしないで帰って欲しいという言葉とは正反対の想い達。
「鏡に閉じ込めてしまいたい。ずっとずっと、2人だけの世界にいたい。あなたの全てが欲しい。僕の全てをあげたい。」とキスの合間に言われる溢れる想い。
「僕のために死んで下さい。あなたの人生、全部下さい。」といつもの人なつこい笑顔で言われる本心。
響の強い想いにグッときました。
現世に戻った珠沙は、鏡の世界に来られるようになりました。
珠沙が入院してる間、響は鏡の世界から出てずっと珠沙の傍にいたようで、引きこもり脱出です。
珠沙が来てくれないと情緒不安定になっちゃうから、毎日休み時間ごとに来て、ずっと鏡の世界で一緒にいてもいい…と可愛い顔して執着強めな響が良かったです。
鏡の世界にいれば誰にも邪魔されない2人きりの世界。奇妙な二重生活の始まりです。
・神エンド
月神功に自分で言葉を伝えることができた響。
そのお陰で、彼のことは許せないが、もういいかなと思えるようになりました。
そして、鏡の前でお別れです。
響はお互い好きあっているが、結ばれないことは初めから分かっていました。
しかし珠沙は一緒にいられないからってこの恋を諦めることは出来ません。
珠沙が人生を楽しみ、こちらに来るまで待っててと、指切りをします。
響に触れても何も映像も声も聞こえません。(=響の心残りは何も無い)
「ずっとずっと、待っています…。約束です。」と言い響は成仏します。
珠沙は自分の望む進路を進み、高校を卒業。
卒業式の日に何度も訪れていた鏡の前に立ちます。
すると、鏡越しに響の姿が見えました。(なんと神様のサービス!)
(ここのスチル、珠沙は髪の毛伸びてて可愛いし、響は首の紐も痣も無く優しそうな表情がとても良い…!)
今までもこれからも、響は珠沙のことを見守り続けます。
そして人生の先にあるところで待っていると…それまで想い続けるし、今以上に重たい愛になっているだろうけど…と二人は愛を伝え合います。
響が見えなくなる時の七色の光は、まるで珠沙の卒業を祝っているようで、これから珠沙が人生を歩んでいく糧になるものだったんだろうなと思いました。
この神エンドの向こうで一足先に待ってるよ的な…展開、私めちゃくちゃ好きです…!
響が成仏するシーンも、最後愛してると言い合って消えていくシーンも、涙が出ちゃいます( ;∀;)
紅華√も神エンドがぶっ刺さったので、他のキャラもそうなりそうな予感…。
現世に戻った珠沙を、悪霊化した響がまた鏡の世界に引きずり込んじゃうバッドエンドもよかったなー。
ホラーシーンは紅華√に比べたら全然怖くなかったです。
もしや一番怖いところ、もう終わっちゃったってこと…?(ちょっと残念w)
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