以下ネタバレありますのでご注意ください。
キャラクター
劉備、関羽と兄弟同然に育ってきた猫族の少年。
物事をあまり深く考えることが出来ず、考えるよりも先に行動してしまう。自分よりも年上で強く賢い関羽のことが大好きで、常に関羽に認められたいと頑張っている。
出典:十三支演義 偃月三国伝1・2 for Nintendo Switch
張飛ルート感想
張飛は元気いっぱいで、いつも関羽に引っ付いてくる可愛い弟キャラです。
時には関羽に寄り添いながら、張飛らしい明るさで「姉貴大好き!」という気持ちをいつも伝えてくれます。関羽にはあまり伝わっていないようですが…。
いつも関羽の傍にいたい張飛ですが、「小さい頃は大切な人と言われるだけで嬉しかった。ずっと小さいころから姉貴のそばにいて、姉貴の隣を独り占めしてるつもりでも、本当に独占できてるわけじゃない。今他の男が現れたら姉貴から離れなきゃいけない。そんなの認めたくない。俺は今のままじゃダメなんだ。ずっとこのままなんてありえない。」と弟扱いじゃ満足できなくなってきて変わりたいと思っている姿はかっこよかったです♪
でも!張飛やらかしてしまいます…。
袁術の元に趙雲と関羽で話し合いにいくので、その間徐州を張飛に守ってほしいとお留守番を任されていました。しかし張遼に騙されて、関羽のところに行くために徐州を空けてしまいます。いつも関羽の傍にいたいという気持ちが、こんなことになってしまうとは…。案の定、張飛の留守を狙って呂布に徐州を占拠されてしまいます。こら!張飛何やってんだよ!!とまじでムカつきましたw
「誰も悪くない、悪いのは呂布だ」といえる趙雲大人すぎませんか?関羽のことも張飛のことも慰めてる趙雲の株がここで上がりましたw
でも「もう済んじまったことはクヨクヨしねー、言い訳もしねー。その代わりこっから挽回するから、姉貴が安心してオレのこと頼れるように頑張るから。見ててくれ。」と挽回しようとする張飛はさすがでしたね。張飛らしくて頑張れ!って気持ちになりました。
呂布から徐州を取り戻すために曹操に援軍を頼むのですが、交換条件で関羽は曹操軍に行くことになってしまいました。いつも隣にいるのが当たり前だったのに、これからは張飛が隣にいないと思うと関羽は心細く思います。しかし張飛には言い出せない…張飛はこれからも関羽と一緒に暮らせると思って喜んでるのが切なかったですね。
曹操の下に行くことを伝え、二人は喧嘩してしまいます。そのまま関羽の出発の日を迎えるのですが、呂布を倒す際に張飛が獣化した姿を皆に見られていて、帝から張飛の討伐命令が出てしまいました。張飛はなんとか逃げますが、そのまま二人は喧嘩したまま離れ離れになってしまいます。
半年間、関羽は毎日張飛の安否を心配し、張飛が捕まらなかったという情報だけを頼りに曹操軍で暮らしていました。喧嘩したまま別れて、安否も分からない関羽の気持ちを考えると辛いですね…。でも昔「張飛が泣かないで私を守ってくれるくらい強くなったら結婚する」と約束してたことを思い出したし、この半年で恋愛感情にも気づき、張飛への思いも深くなったのかなと思いました。
張飛と再会できた!と思ったら、山賊の…頭領!?張飛何があった!?「姉貴」じゃなくて「アンタ」って呼ばれるし(´;ω;`)どうやら曹操の愛人になったと思われていたようです。
なんとか誤解も解けて、「昔よりずっとずっと張飛のお嫁さんになりたいと思ってるわ」と言う関羽と「もう泣かない、絶対姉貴のこと守る。そうしたら今度こそ本当にお嫁さんになってくれる…?」という張飛は両想いになれました。二人とも可愛くて微笑ましいです。
山賊のメンバーも実は張飛が助けた難民が自然と集まってきた人達で、やっぱり優しいままの張飛で安心しました。そしてこの半年間で張飛も成長したんですね。
二人は山賊もとい難民達と曹操軍から逃げ出します。途中、関羽が徐州へ行きたいことや、曹操軍に戻った方がいいのでは?と悩んでることも張飛にはわかっています。何も言わなくても分かってくれてる関係いいですねぇ。曹操軍に戻った方がいいのでは?と思っていても、やっぱり張飛と一緒にいることを選んだ関羽の初めてのワガママが可愛いです。
同じ布団に入って半月を見ながらずっと一人前になれないと言っている張飛に「完璧な人なんていない、二人で一人前でいいじゃない」と言う関羽が男前っす。
張飛は一人で策を練り、橋の上で曹操を迎え撃ちます。
「本当に守るべきものがないオメーたちにこのオレが負けるわけねーんだよ。」
「獣化しそうな自分にも負けねーし獣化なんてしなくてもテメーの力で勝つんだ!」
「姉貴を自由にしたい。今まで全部我慢してきた人なんだ。」
「オレは姉貴を幸せにすんだ!」
ここの張飛かっこよすぎます!張飛の成長を感じるセリフでした。
二人で川に流されたときに関羽の背中に傷がついてしまい、昔の約束と同じように「オレに責任取らせて、今度こそ本当にオレの嫁さんになって」と、再度プロポーズ!
「もしまだ曹操が生きていたとしても絶対に姉貴を守るから。」
「でも今度は勝手なことしない。ひとりで死のうと思ったりしない。姉貴のこと愛してるから…」と最後まで成長する男、張飛でした。
エピローグでは、結婚式もあげて夫婦になったのに、常に誰かがいて全然夫婦っぽいことができないことに張飛は不満があるそうです。なので毎晩寝る前に抱きしめさせてほしいとお願いします。張飛は片思い歴が長くていつも必死で追いかけてたから、見つめ合えるだけですげー幸せらしいし、関羽は「ただいま」「おかえり」が言いあえて幸せを感じています。ふたりとも可愛すぎでした♡
BAD ENDは張飛が捕まり、公衆の面前で処刑されることが決まってしまいます。張飛が張りつけられ処刑される瞬間、一人では逝かせないと関羽は飛び出します。二人一緒に矢で射られ、「ずっと一緒よ」と言い息絶えます。小さいころからずっと一緒にいた二人が、死ぬときも一緒でもう離れないよという気持ちが伝わってきて切なかったです。